歴史のよりみち

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日本史と世界史の対照年表|同時代の出来事を7〜20世紀で比較

平城京に都が移ったころ、世界では何があった? 6世紀末から20世紀までの日本史と世界史の主な出来事を、世紀ごとに一つの表に並べました。年は公的機関などの資料で確かめられるものに限っています。

内容の確認日:2026-10-30

同じころ世界では?|時代ごとの対応の目安

日本史の出来事を世界史と並べると、たとえば710年に平城京へ都が移ったころの中国は唐の時代(618〜907年)で、1192年に源頼朝が征夷大将軍に任じられた14年後の1206年にはモンゴルでチンギス・ハンが即位し、1215年にはイングランドでマグナ・カルタが認められています。1600年の関ヶ原の戦いは、スペインの無敵艦隊の敗北(1588年)と三十年戦争の開始(1618年)のあいだにあたり、1853年のペリー来航から8年後に、アメリカでは南北戦争が始まりました(1861年)。

この記事では、6世紀末(589年の隋の統一)から20世紀までを5つの時期に分け、日本と世界の主な出来事を年の順に一つの表に並べました。日本の欄と世界の欄が同じ行にあるのは、同じ年の出来事です。並べてあることは同じ時期だったことを示すだけで、直接のつながりがあったことを意味しません。つながりのある出来事は、各節の説明で資料に書かれている範囲に限って触れています。

6世紀末〜8世紀:遣隋使・遣唐使の時代と、唐・イスラームの広がり

6世紀末〜8世紀(飛鳥・奈良時代〜平安時代の初め)
年日本世界
589隋が南朝の陳を倒し、中国を統一する
607小野妹子らを隋に派遣する(遣隋使)
618唐が建国される(〜907年)
622ムハンマドがメッカからメディナへ移る(ヒジュラ)
645中大兄皇子・中臣鎌足らが蘇我入鹿を討つ(乙巳の変)
663白村江の戦いで、日本・百済の軍が唐・新羅の軍に敗れる
672壬申の乱
694藤原京に都を移す
701大宝律令ができる
710平城京に都を移す
751唐の軍がタラス河畔でアラブの軍に敗れる
752東大寺の大仏の開眼供養が行われる
794平安京に都を移す
800カール大帝(シャルルマーニュ)がローマで皇帝として戴冠する

日本が607年に小野妹子らを派遣した相手の隋は、589年に南朝の陳を倒して中国を統一した王朝です。隋はまもなく唐に代わり(618年)、663年の白村江の戦いで日本・百済の軍が戦って敗れた相手も、唐と新羅の軍でした(広島県史年表)。694年の藤原京、710年の平城京と、都が移っていったのは唐の前半期にあたります。

同じころ西アジアでは、622年にムハンマドがメッカからメディナへ移りました(ヒジュラ)。751年には、唐の軍が中央アジアのタラス河畔でアラブの軍に敗れています。東大寺の大仏の開眼供養(752年)は、その翌年です。8世紀の終わりには、日本で平安京への遷都(794年)、西ヨーロッパでカール大帝のローマでの戴冠(800年)がありました。

9〜12世紀:平安時代と、ヨーロッパ・中国の再編

9〜12世紀(平安時代〜鎌倉時代の初め)
年日本世界
843ヴェルダン条約が結ばれる
866藤原良房が摂政に任じられる
894菅原道真の建言により、遣唐使の派遣を中止する
905『古今和歌集』が撰進される(『日本紀略』による。成立年には諸説)
907唐が滅亡する
939平将門が上野国府を攻め、新皇と称する(承平・天慶の乱)
960宋(北宋)が建国される
962オットー1世がローマで皇帝として戴冠する
1017藤原頼通が摂政に任じられる
1053平等院の阿弥陀堂(鳳凰堂)が落慶する
1054東西の教会が最終的に分裂する
1066ヘイスティングズの戦い(ノルマン・コンクエスト)
1086白河天皇が位を退き、院政を始める(白河天皇の譲位の年。院政の開始時期には議論がある)
1096第1回十字軍の本隊が出発する(提唱は1095年)
1156保元の乱
1159平治の乱
1185壇ノ浦の戦いで平氏が滅亡する
1192源頼朝が征夷大将軍に任じられる

9〜10世紀の日本では、藤原良房が摂政に任じられ(866年)、菅原道真の建言によって遣唐使の派遣が中止されました(894年)。その13年後の907年に、中国では唐が滅亡し、960年には宋が建国されます。939年には平将門が上野国府を攻めて新皇と称しました(広島県史年表)。同じ時期のヨーロッパでは、843年にヴェルダン条約が結ばれ、962年にはオットー1世がローマで皇帝として戴冠しています。

11世紀には藤原頼通が摂政となり(1017年)、平等院の阿弥陀堂(鳳凰堂)が落慶しました(1053年)。その翌年の1054年に、ローマと東方の教会が最終的に分裂し、1066年にはイングランドでヘイスティングズの戦いがありました。1086年に白河天皇が位を退いた10年後、1096年に第1回十字軍の本隊が出発しています(院政がいつ始まったとみるかには議論があります)。十字軍の提唱は1095年です(ブリタニカ)。

12世紀の日本では、保元の乱(1156年)と平治の乱(1159年)が起こります。広島県史年表によると、平清盛は保元の乱で源義朝らとともに崇徳上皇の御所を攻め、平治の乱では藤原信頼・源義朝らを討たせました。平氏は1185年に壇ノ浦の戦いで滅び、1192年に源頼朝が征夷大将軍に任じられます。頼朝の任官の年は確かですが、鎌倉幕府がいつ成立したとみるかには複数の見方があるため、表では「幕府の成立」としては書いていません。

13〜16世紀:モンゴル帝国の拡大と、大航海・宗教改革の時代

13〜16世紀(鎌倉時代〜安土桃山時代)
年日本世界
1206テムジンがチンギス・ハンとなる
1215イングランド王ジョンがマグナ・カルタを認める
1221承久の乱
1232御成敗式目が定められる
1274文永の役(1度目のモンゴル襲来)
1279南宋が滅亡する
1281弘安の役(2度目のモンゴル襲来)
1333鎌倉幕府が滅亡する
1337百年戦争が始まる(慣例上の開始年)
1338足利尊氏が征夷大将軍に任じられる
1368明が建国される(〜1644年)
1392南北朝が合一する朝鮮王朝が成立する
1453コンスタンティノープルが陥落し、ビザンツ帝国が滅ぶ
1467応仁の乱(応仁・文明の乱)が始まる
1492コロンブスの船団がカリブ海の島に到達する
1517ルターが「95か条の論題」を示す
1549フランシスコ・ザビエルが鹿児島に上陸する
1582本能寺の変
1588スペインの無敵艦隊(アルマダ)がイングランドに敗れる

13世紀の東アジアでは、1206年に即位したチンギス・ハンのもとでモンゴルが勢力を広げました。日本には1274年(文永の役)と1281年(弘安の役)の2度、モンゴルの軍が襲来しています(福岡市)。そのあいだの1279年には、中国の南宋が滅亡しました。

1392年は、日本で南北朝が合一し、朝鮮半島で朝鮮王朝が成立した年です。15世紀後半から16世紀には、ヨーロッパでコンスタンティノープルの陥落(1453年)、コロンブスの航海(1492年)、ルターの「95か条の論題」(1517年)が続きます。そのあいだの1467年に、日本では応仁の乱が始まりました。1549年にはフランシスコ・ザビエルが鹿児島に上陸しました(鹿児島県歴史・美術センター黎明館)。

17〜19世紀:江戸時代と、市民革命・国民国家の時代

17〜19世紀(江戸時代〜明治時代)
年日本世界
1600関ヶ原の戦い
1603徳川家康が征夷大将軍に任じられる
1618三十年戦争が始まる(〜1648年)
1637島原・天草一揆が起こる(〜1638年)
1639幕府がポルトガル人の渡航を禁じる
1644李自成が北京を占領し、明が滅亡する
1688イングランドで名誉革命が起こる(〜1689年)
1774『解体新書』が刊行される
1776アメリカ独立宣言が採択される
1789パリでバスティーユ襲撃。フランス革命が始まる
1804ナポレオンがフランス皇帝となる
1853ペリーが浦賀に来航する
1854日米和親条約が結ばれる
1861アメリカ南北戦争が始まる(〜1865年)
1867徳川慶喜が大政奉還を申し出る
1868明治と改元し、一世一元の制を定める
1871ドイツ帝国が成立する
1889大日本帝国憲法が発布される
1894日清戦争が始まる

17世紀の前半、日本では関ヶ原の戦い(1600年)と江戸幕府の成立(1603年に家康が征夷大将軍に任官)があり、1639年には幕府がポルトガル人の渡航を禁じました(長崎市)。同じころヨーロッパでは三十年戦争(1618〜1648年)が続き、中国では1644年に明が滅亡しています。

18世紀後半には、日本で『解体新書』が刊行され(1774年)、アメリカ独立宣言(1776年)とフランス革命(1789年)がそれに続きます。19世紀半ば、ペリーの浦賀来航(1853年)と日米和親条約(1854年)の相手国アメリカでは、1861年に南北戦争が始まりました。日本の大政奉還(1867年)と明治改元(1868年)の数年後、1871年にはドイツ帝国が成立しています。

20世紀:二つの世界大戦と戦後

20世紀(明治時代の終わり〜平成時代の初め)
年日本世界
1904日露戦争が始まる
1914第一次世界大戦が始まる(〜1918年)
1917ロシア革命
1923関東大震災
1929ニューヨーク株式市場で株価が暴落する
1939ドイツがポーランドに侵攻し、第二次世界大戦が始まる
1945ポツダム宣言を受諾する国際連合が発足する
1946日本国憲法が公布される(1947年施行)
1951サンフランシスコ平和条約が調印される
1964東海道新幹線が開通し、東京オリンピックが開かれる
1969アポロ11号が月面に着陸する
1989昭和から平成に改元するベルリンの壁が開かれる

20世紀の前半は、日露戦争(1904年)、第一次世界大戦(1914〜1918年)、ロシア革命(1917年)、関東大震災(1923年)、ニューヨークの株価暴落(1929年)と、日本と世界の出来事が数年おきに続きます。1939年に第二次世界大戦が始まり、日本は1945年8月にポツダム宣言を受諾しました。同じ1945年の10月24日には国際連合が正式に発足しています(国際連合)。

戦後の日本では、日本国憲法の公布(1946年)と施行(1947年)、サンフランシスコ平和条約の調印(1951年)を経て、1964年に東海道新幹線の開通と東京オリンピックの開催がありました。1989年は、1月に日本で昭和から平成への改元があり、11月にはベルリンの壁が開かれた年です。

この年表を読むときの注意

年表の年はすべて西暦で書いていますが、日本の出来事の多くは、もとの資料では和暦と旧暦の月日で記録されています。たとえば日米和親条約が結ばれた1854年3月は、当時の元号では嘉永7年で、同じ嘉永7年の11月(西暦では1855年1月)に安政と改元されたため、資料によってはさかのぼって安政元年と書かれます(横浜市の資料は安政元年と表記しています)。明治5年(1872年)までの日本の月日は旧暦です。この年表では、和暦の年に対応する西暦の年を書く慣例に従っているので、旧暦の年末に起きた出来事は、西暦の月日に直すと翌年にあたることがあります。月日まで比べるときは注意が要ります。

世界の出来事にも、始まりの年が慣例で決まっているものがあります。ブリタニカは、百年戦争は慣例として1337年に始まったとされ、三十年戦争も慣例上1618年に始まったとされる、と書いています。名誉革命も、ウィリアムとメアリに王位が差し出されたのは1689年2月で、ブリタニカは「1688〜89年の出来事」としています。この記事では、こうした出来事は資料の書き方に合わせて注記しました。仏教の公伝や鉄砲の伝来など、資料によって年が分かれる出来事は表に入れていません。

参考資料

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