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国宝の数 都道府県別ランキング|美術工芸品・建造物の内訳【2026年10月1日現在】

国宝は全国で1,150件(2026年10月1日現在、文化庁)。都道府県別では東京都293件、京都府242件、奈良県208件の順です。美術工芸品と建造物に分けた全47都道府県の件数を一覧にしました。

内容の確認日:2026-10-30

国宝が最も多いのは東京都、次いで京都府・奈良県

文化庁の「国宝・重要文化財都道府県別指定件数一覧」(2026年10月1日現在)によると、国宝は全国で1,150件です。都道府県別では、東京都が293件で最も多く、京都府242件、奈良県208件が続きます。この3都府県だけで743件と、全国の6割を超えます。国宝が1件もないのは徳島県と宮崎県の2県です。

国宝は大きく「美術工芸品」と「建造物」に分かれます。全国の1,150件のうち、美術工芸品が916件、建造物が234件(304棟)です。都道府県の順位は、どちらが多いかで大きく変わります。東京都は293件のうち291件が美術工芸品で、建造物は2件だけです。一方、建造物が最も多いのは奈良県の64件、次いで京都府の54件です。

都道府県別の国宝の数(全47都道府県)

国宝の件数の多い順に並べました。同じ件数の都道府県は同じ順位とし、並びは文化庁の表の順(北から南)です。建造物は「件数」と「棟数」が別に数えられていて、一つの件に複数の建物が含まれることがあります。表の建造物欄では、件数のあとに棟数を書いています。

都道府県別の国宝の件数(2026年10月1日現在)
順位都道府県国宝の件数美術工芸品建造物
1東京都293件291件2件(2棟)
2京都府242件188件54件(81棟)
3奈良県208件144件64件(71棟)
4大阪府63件58件5件(8棟)
5滋賀県57件34件23件(24棟)
6和歌山県36件29件7件(7棟)
7兵庫県22件10件12件(15棟)
8神奈川県19件18件1件(1棟)
8広島県19件12件7件(12棟)
10栃木県17件10件7件(10棟)
11静岡県13件12件1件(1棟)
12愛媛県12件9件3件(3棟)
12福岡県12件12件0件(0棟)
14長野県9件3件6件(11棟)
14愛知県9件6件3件(3棟)
14岡山県9件7件2件(2棟)
14山口県9件6件3件(3棟)
18岩手県8件7件1件(1棟)
19宮城県7件4件3件(4棟)
19岐阜県7件4件3件(3棟)
19三重県7件5件2件(2棟)
22山形県6件5件1件(1棟)
22福井県6件4件2件(2棟)
22香川県6件4件2件(2棟)
25山梨県5件3件2件(2棟)
25島根県5件2件3件(3棟)
27埼玉県4件3件1件(1棟)
27千葉県4件4件0件(0棟)
27大分県4件2件2件(4棟)
30青森県3件3件0件(0棟)
30福島県3件2件1件(1棟)
30鳥取県3件2件1件(1棟)
30高知県3件2件1件(1棟)
30長崎県3件0件3件(3棟)
35北海道2件2件0件(0棟)
35茨城県2件2件0件(0棟)
35富山県2件0件2件(5棟)
35石川県2件2件0件(0棟)
35熊本県2件0件2件(6棟)
35鹿児島県2件1件1件(1棟)
35沖縄県2件1件1件(5棟)
42秋田県1件1件0件(0棟)
42群馬県1件0件1件(3棟)
42新潟県1件1件0件(0棟)
42佐賀県1件1件0件(0棟)
46徳島県0件0件0件(0棟)
46宮崎県0件0件0件(0棟)

上位には近畿地方の府県が並び、京都府・奈良県に続いて大阪府が63件で4位、滋賀県が57件で5位、和歌山県が36件で6位、兵庫県が22件で7位です。近畿2府4県の合計は628件になります(京都府と滋賀県で重複して数えられている1件を含む)。関東では東京都に次いで神奈川県19件、栃木県17件が多く、栃木県は17件のうち7件が建造物です。

建造物の国宝が多い都道府県

建造物の国宝に限ると、奈良県が64件(71棟)、京都府が54件(81棟)、滋賀県が23件(24棟)、兵庫県が12件(15棟)の順です。件数では奈良県が多い一方、棟数では京都府が上回ります。建造物の国宝がないのは、北海道、青森県、秋田県、茨城県、千葉県、新潟県、石川県、徳島県、福岡県、佐賀県、宮崎県の11道県です。

建造物の国宝の件数(10位まで)
順位都道府県件数棟数
1奈良県64件71棟
2京都府54件81棟
3滋賀県23件24棟
4兵庫県12件15棟
5栃木県7件10棟
5和歌山県7件7棟
5広島県7件12棟
8長野県6件11棟
9大阪府5件8棟
10宮城県3件4棟
10岐阜県3件3棟
10愛知県3件3棟
10島根県3件3棟
10山口県3件3棟
10愛媛県3件3棟
10長崎県3件3棟

京都府と滋賀県の件数には、両府県にまたがる「琵琶湖疏水施設」がそれぞれ1件として含まれています。文化庁の表の注によると、このため各都道府県の件数を合計すると、全国の合計欄の件数と一致しません。建造物の国宝は全国で234件ですが、都道府県別の件数を足すと235件になるのはこのためです。

美術工芸品の国宝が多い都道府県と、分野ごとの内訳

美術工芸品の国宝は、絵画、彫刻、工芸品、書跡・典籍、古文書、考古資料、歴史資料の7分野に分かれています。全国の内訳は、絵画167件、彫刻142件、工芸品254件、書跡・典籍236件、古文書63件、考古資料51件、歴史資料3件です。

美術工芸品の国宝の件数と分野別の内訳(10位まで)
順位都道府県美術工芸品絵画彫刻工芸書跡古文書考古歴史
1東京都291件694939117170
2京都府188件444215562740
3奈良県144件9763713180
4大阪府58件1152215230
5滋賀県34件44412910
6和歌山県29件9549110
7神奈川県18件6165000
8静岡県12件1172100
8広島県12件2091000
8福岡県12件0051150

東京都は絵画69件、工芸品93件、書跡・典籍91件、考古資料17件で、いずれも全国最多です。東京国立博物館は創立150年(2022年)の記念サイトで、約12万件の収蔵品のうち国宝89件を所蔵していると紹介しています。これに対して彫刻は奈良県が76件で最も多く、京都府42件が続きます。

文化庁の表の注には、美術工芸品の都道府県別の件数は平成29年(2017年)9月現在で把握している件数を基準としている、と書かれています。美術工芸品は所在の移動があり得るため、都道府県ごとの数字は目安として読むのが安全です。

国宝と重要文化財の関係|件数を読むときの注意

国宝は、重要文化財のなかから選ばれます。文化財保護法第27条は、文部科学大臣が有形文化財のうち重要なものを重要文化財に指定し、重要文化財のうち世界文化の見地から価値の高いもので、たぐいない国民の宝たるものを国宝に指定できると定めています。そのため、文化庁の件数表では、重要文化財の件数に国宝の件数が含まれています。2026年10月1日現在、重要文化財は13,564件(美術工芸品10,953件、建造物2,611件)で、その一部が国宝です。

都道府県別の重要文化財(国宝を含む)の件数も、東京都2,868件、京都府2,242件、奈良県1,340件の順で、国宝と同じ顔ぶれが上位に並びます。4位は国宝では大阪府ですが、重要文化財では滋賀県(836件)です。一つひとつの国宝の名称や所在地は、文化庁の「国指定文化財等データベース」で都道府県や種別を指定して検索できます。

よくある疑問

Q. 国宝は全部でいくつ? A. 2026年10月1日現在で1,150件です(美術工芸品916件、建造物234件・304棟)。

Q. 国宝がない県は? A. 徳島県と宮崎県です。どちらも重要文化財はあり、徳島県は53件、宮崎県は26件です。

Q. 国宝の数が最も多いのは京都ではない? A. 美術工芸品と建造物を合わせた件数では東京都が最多です。建造物だけなら奈良県、棟数では京都府が最多になります。

参考資料

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